古本を安く買ってきて、自炊して、データベースを構築する
パソコンも安くて、コンパクトなものが普及し、ひとり一台の世界です。また、iPadのような電子ファイルを携帯できる端末もいろいろと、出始めてきていますので、本や雑誌などをデジタル化できさえすれば、すばらしい世界が広がります。
本を裁断機で、背綴じを切り離し、一枚ずつの紙にしてしまって、それをドキュメントスキャナで、セットしたら自動的にスキャン、PDF化ができます。この一連の作業を「自炊」と呼ぶみたいです。
詳しくは、以下のサイトをご参照ください。
自炊のメリットとは、なんでしょうか。
ひとつには、本を処分できますので、省スペースになります。本の山から開放される。これだけで、狭い部屋にとっては、かなりの福音でしょう。
また、年をとると、遠視になります。これは、ほとんどの人が避けがたい運命です。思いのほか、近くの文字が読みにくくなり、特に文庫本とか、小さな活字は、ストレスがたまります。
これを電子テキスト化して、パソコンやビュワーで、見ると、バックライトがあり、明るさの分読みやすかったり、文字が大きくて読みやすかったり、かなり改善されます。
若い方でしたら、ご両親に本を自炊してあげるからと、裁断機とドキュメントスキャナを買ってもらって、そのかわりにいつでも、希望の本をPDF化する。なんていう条件も可能かもしれません。当然、親孝行で、無料で、やってあげるのが一番ですが。
そのほかには、ブックオフなどの古本屋さんの本を買ってきて、片っ端から、電子化する。そうすることによって、自分だけのデータベースを構築できる。という方法があります。
amazon を利用したら、ほとんどの本は、入手可能な気すらします。(実際には、Amazonにも載っていない本が無数に存在していると思いますが)
古本屋さんの本は、カビとか、ほこりとかで、アレルギーを起こすため、苦手だったのですが、電子ファイルにしてしまえば、それも解消できます。
自炊の作業時には、ビニール手袋とマスクが必要になると思います。終了後に風呂に入るのもいいかもしれません。
いつでもどこでもパソコンとハードディスクがあれば、自炊しておいた本を読むことができる。これは、かなり役に立つと思います。
おそらく、ここ数年は、日本の本すべてが電子化されることは無いと思いますし、また、読んでみたい本の大部分が紙の本のままですから。
この記事を書いてから数年が経過していますが。
まだ、自分の手持ちの本でも、あまり電子化ができていません。
一方で、Kindle本は、200冊くらいになってきています。
このままだと、Kindleが便利で、あまり自炊をしないで終わりそうなので、ここで一念発起して、手持ちの本をすべて自炊してみることを目標にして、期限を一年くらいに設定してやってみようかと思います。
本は、本当に経年変化が顕著なので、自分の本と言えども、古くなった本は、手に取り難くなってきます。
何よりも、デッドスペースを開放すること。
それを目標にすべきと感じています。
自宅の部屋は、本とCDをなんとかしたら、からっぽに近い部屋にできそうです。
そうなれば、オーディオをきちんとセットできます。
目を閉じて、なにもない部屋にオーディオをセットして、その前に小さな音量で夜を過ごすことを想像してみるのがやる気につながるような気がします。
やるためには、始めることで、明日、早速、本の裁断をやってみます。
裁断された本を積んでしまえば、あとは、スキャンせざるを得なくなります。
自動的に、坂を転がるように一連の流れがスタートすると思います。
昔から本が沢山ある書斎に憧れがありました。
また、自分が買った本は、いつかきちんと読んでみたいそういう考えもありました。
でも、実際に年月が経っても読まないものは読まないままです。
その上、経年劣化で、本の紙が黄ばんできたり、ホコリで汚れて来たりしています。
自分の残りの人生を考えても、おそらくはこのまま積んであるままで終わると思います。
本も、新品のままずっと保存できればコレクション的な側面もありますが、自分の家でどんなに大切に扱っていたとしても、結局は、古本然とした雰囲気を醸し出してしまいます。
また、大量の本で、書斎というイメージを描く時に、立花隆さんの猫ビルとかがまっさきに浮かびますが。
その本家の猫ビルも管理費の関係で手放してしまわれたと、どこかで読んだ記憶があります。
やはり電子化は、世の中の流れなのでしょう。
個人的に最近感じていることがあります。それは、自炊した本は、思ったよりも早く読めるということです。なぜなのかは分かりませんし、私だけのことなのかもしれませんが。なんとなくKindle本よりも自炊本の方が早く読めているようです。まあ、この点は、錯覚なのかもしれませんが、紙の本よりも電子化した本の方が、楽に読めることはまちがいないところと思います。
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