机の前に座りつづけることこそが才能
マンガ家の高橋留美子さんの名言だったと思います。その元は、たしか、劇画村塾というところに参加されている時に、塾長の小池一夫さんから言われた言葉。そんな感じだったと思います。
これは、マンガ家に限らず、ほとんどすべてのデスクワークが必要な職種に当てはまると思います。一日の仕事のうち、大部分は、派手なことはまったくない机に向かっての地道な作業の繰り返し。それが大半だろうと思います。
逆に、何時間でも机に向かっていることができるなら、大半のことは、こなせるようになっていくと思います。机に向かうというのは、けっこう体力勝負です。
動きまわるよりも、同じ姿勢をずっと保つ方が、ずっと体に負担がかかります。腰が痛くなったり、肩が凝ったり、目が痛くなったり。
途中で、息抜きをしたり、運動をするにしても、基本は、じっとして動かないことなので、かなり辛いことと思います。
たしかにこれを継続できるというのは、特殊能力であり、誰にでもできることではないな。そう思います。
誰にもできないこと。それは、たいてい、かなりの価値があると考えて良いみたいです。
ただ、ずっと座りっぱなしというのも、体に悪いですし、そもそも集中力が続かなくなってきます。40分から50分に10分くらいは、休憩を取ったほうがいいと思われます。このタイミングと時間は、個人差があると思いますが。
背水の陣で、物事を成し遂げようと考えたら、けっこうできるものです。私自身も、ある資格試験の時に、一日16時間くらい机に向かって、一ヶ月間勉強をした経験があります。
その時には、人生かかってましたので、泣き言を言っていられるような状況ではありませんでしたが。
いずれにしても、出来ると信じることと、習慣化。これは、大切な部分だろうと思います。
でも、毎日の会社などでの仕事は、机の前に座り続けている時間がけっこう長いのではないかと思います。
少なくとも、学生時代に同程度机に向かっていることができたなら、もっともっと学力が伸びていたのではないかと考えたりもします。
そう今思うことと、過去に実行できたかどうかとは、まったく別物なのですから、過去を振り返ってもしょうがないかもしれません。
それよりも、今後に活かせるヒントがないかを考えたほうがいいと思われます。
生活がかかっていると思うと、意外とできているものなのかもしれません。
また、もう一つ机に向かっているのがつらいのは、自分が机に向かっている間に、他の人は、もっともっと有意義で楽しい時間を過ごしているのではないかと考えたりすることもあります。
昔から、日曜日の朝には、自分の家でゴロゴロしているよりも外に出て有意義に過ごすのが良いと考えがちでした。
もっとも夕方になってサザエさんが始まる時間になると、まあ、みんな似たり寄ったりで、そんな大したことをしていないだろうなと思い直していました。
また、仮に素晴らしい一日を過ごしていたとしても、もう、夕方で、それも終わってしまって、あとは、皆同じような明日の月曜日を迎えるだろうと。
休みの日に一日中、机に向かっている生活も悪くはないのではないかと思います。
そもそもそのような時間がなければ、スキルを伸ばすことなど出来ないとも思います。
喜びを、何かを知ったり、入手したり、消費することと思いがちですが。一人孤独を楽しみながら、何かを作り上げたり、トレーニングしてできることが増えていく。このあたりに楽しみを感じることができたら、もっと豊かな人生になると思います。
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