読んだつもりの本をあえて再読する

読んだつもりの本をあえて再読する

実際には覚えていない

 

昔は、本屋さんに入り浸っていました。高校生の頃とかですが。まあお金もありませんので、ただ本の背表紙を眺めたり、手にとってパラパラと見る程度だったのですが。それでも、なんだか満足していました。

 

そのうち、見慣れたタイトルが多くなってきて、なんとなく一度読んだような気分になっていました。また、実際に文庫本とかを買って、読んでみた本もけっこうあります。過去に確かに読んだという記憶だけはあります。でも、その内容を話せと言われても、記憶に霞がかかったようになっています。

 

 

もう一度、読んでみる

 

昔読んだ本を読み返してみる。もう一度読んでみるということを最近ポツポツと始めています。これが、まったくと言っていいほど、覚えていないことに愕然とします。過去に何度も読んだ本でしたら、覚えている部分もあるのでしょうが。大抵は、一度読んで終了となっております。

 

先日も、シャーロック・ホームズ緋色の研究を読み直してみましたが、とても新鮮に読めましたし、漠然とイメージしていたものとまったく違っていました。すでに読んだことがあるという記憶だけある本が沢山ある。もしかしたら、ほとんどがそうかもしれないというのは、ちょっと恐怖すら感じます。

 

読む度に新しい発見が

 

考えてみたら、一冊の本にも沢山の情報が含まれています。それを一度読んだだけですべて把握して、しかもそれを覚えていられるというのは、不可能だろうと思います。もちろんサヴァン症候群の特殊な方とか、それができてしまう人もいるみたいですが。

 

また、読んでいるという状況でも、一言一句見逃さずに読むということもできません。時には、上の空になって、字面を追っているだけという部分もあると思います。繰り返し読むことによって、その隙間が埋まってくる可能性が出てきます。理解力も深まります。

 

一度読んでゲシュタルトができてから読むのが深く読むことにつながるというのも読んだ記憶がありますし。また、繰り返し読むことが読むスピードを上げるのにも理解力をつけるにも役立つということも書かれていました。

 

ノートに記録して覚える

 

繰り返し読むことによって理解力を深めるということや記憶に残すというのもいいのですが、それだけだとまだ、足りないように感じます。一歩進めて、ノートに記録しておく。これもいいかと思います。

 

要約ノートとか、勉強ノートとか考えると、すぐに挫折してしまいます。むしろ雑記帳的なノートに、その本から受けた印象とか、心に残ったことを自分の言葉でメモしていく。これだけでも違ってくると思います。もちろん感銘を受けた部分を書き写しておくというのも有効です。

 

これらの一連の流れに、一円もお金がかからない。これは、かなりのメリットなんだろうと思います。そして、得られるものは、思ったよりも大きいはずです。

 

読んだつもりになって、二度と読まないリスク

 

そして、ここ最近考えているのは、一旦読んだと認識している本は、おそらく二度と手に取らない可能性があるということです。特に名著であればあるほど、読んだ記憶というのが残っているのではないかと思います。すると、いい本なのに、内容を覚えていない。そして、それゆえに二度と手に取る可能性が低い。これは、かなり損をしているのだろうと思います。

 

これを回避するためには、あえて二度目を読みに行くというのがいいと思います。二度目、三度目を読むことによって得られるものは大きい。そう考えるとやってみたくなってきます。

 

 

 

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