紙の辞書の思いで
遠い昔のことになりますが、学生時代には、紙の辞書を使っていました。英和辞書と、国語辞書。誰でも同じような経験をしていると思いますが。
英和辞書は、当時クラスで流行っていたのですが、すべてのページをくしゃくしゃに折り目をつけていました。これをやると辞書が膨らんで分厚くなります。一番の目的は、ページのくっつきをなくしてページをめくりやすくするためでした。
それに一度調べた単語には、赤のボールペンでアンダーラインを引いていました。
大したことのない単語であったとしても、片っ端からアンダーラインを引いていました。
使い込んでいるとなかなかいい感じになります。英語は好きな科目でしたので、なかなか楽しい作業で、少しは効果もあったと思います。
その後は、持ち歩きに便利なコンサイスの薄い辞書をそのままで使っていました。
そして、社会人になってからは、もっぱら電子辞書です。ネットにつなげる環境があって、ブラウザがあれば、無料で辞書を使えます。
ここ最近、英語を学ぶことに関しての本を読んでいました。電子辞書よりも紙の辞書の方が文例も豊富で、また、アンダーラインを引きながらすすめれば記憶にも残りやすい。そんなコメントがありました。
そこで、Amazonで評判を見て、一冊注文してみました。
ウィズダム英和辞典 第3版
数十年ぶりの紙の辞書です。
今回は、くしゃくしゃにはしないで、そのまま使いこなそうと思っています。ただ、赤のボールペンで、アンダーラインを引くことは、徹底してやってみようかと考えています。
何事も、形から入るというのも心理的には、けっこう効果的な部分があるかもしれないと考えています。
そして、引いた単語のところから、文例をノートに対訳として写してみるということも考えています。
英語の対訳のコレクションを作ってみるというのも、英語を学ぶ上で、かなり役に立つことと思っています。
いずれにしても、英語を本格的に学んでみようと思っています。一番の目的は、ネットの英語を自由に読みこなして日本語と同等に理解できるようになること。そして、その次には、英語の映画を字幕なしで楽しめること。
紙の辞書のメリットとして、最近読んだ本に書いてあったのは、単語を探している間に他の周辺の単語とかも目に入って、自然に語彙が増えていくというのがありました。
なんとなく腑に落ちる部分もあります。
やはり昔も今も、語学の基本は辞書を何度も繰り返しひくこと。
これに尽きるのかもしれません。
そして、現実にあるもの、この場合は紙の辞書ですが、その物に対しての愛着を持つということが繰り返し手に取ることにつながり、自然に接する時間が増えていくと思います。
また、暇な時に辞書をパラパラめくって眺めていたり、あるいは、辞書を読むということも面白いと思います。
なによりも費やした時間に比例して手持ちの英単語が増えていくというのが魅力的です。
結局は、どの分野においても、情熱をもって浸っている時間がどの程度あるか。そこにかかってくるのだろうと思います。
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